Case
Study

CASE 3 住友重機械搬送システム株式会社 様

ホームページのリニューアルによって、
想いを形にする楽しさを体験しました。

インタビュー
住友重機械搬送システム株式会社 制作リーダー

INTERVIEW

見えないものを形にする
オープンデザインさんとの共創

オープンデザインさんと一緒にホームページリニューアルに取り組んで一番強く感じていることは、私自身のデザインに対する考え方が変わり、ゼロから形にする楽しさを知ったということです。

リニューアルに携わるまでは『デザインとは、おしゃれでアーティスティックなセンスを持つ人だけが扱えるものーーー』という印象を持っていました。

デザインに詳しくなく、触れる機会も少なかった私ですが、打合せでは「ホームページを見た人に何を伝えたいかを一緒に考えましょう」という話から始まり、私たちの意見も面白がってどんどん取り入れられながら、それらがデザイナーの発想力や知識によってブラッシュアップされていくという『形がないものがカラフルに表現されていく』という体験をしました。

形にするだけでなく、私たちのことを本当に理解して表現しようとして「クレーンの1号機がどこにあるか?」を探し出してきてくれた時には「ここまでやってくれるんだ!」と驚きました。単なる『視覚的なもの』だったはずのデザインが『人の想いや歴史、自分の考えもデザインになる』というところにどんどん面白さを感じていって一緒に制作していく中で苦手意識もなくなり親しみを感じるようになったんです。
今では、アイデア展や美術館などにも関心が高まり、ときどき足を運んでいます。

以前のホームページは、採用ページがなく古い印象で、競合と比較してあまり見どころがないような感じでした。社内で話し合った時、元のホームページの真面目さとか、硬い会社というイメージを抜け出した「何か」を伝えたいという想いが担当者の間では合致していましたが、「それが何か?」という答えが出ないまま制作スタートを迎えたんです。

その中でオープンデザインさんは、「本当に伝えたい当社らしさとは何か?」を撮影やインタビューを通じて役員や多くの社員と心が通い合う瞬間を生みながら『当社らしさ』にピンポイントで焦点をあてて、それを軸にして制作に取り組んでくださいました。そこにプロ意識を感じ信頼しているからこそ、引き続きパンフレットや新聞広告の制作もお願いしています。

私は、オープンデザインさんは、見る人の立場を考え、第三者から見たエッセンスを加えてアレンジしてくれる通訳みたいだなと感じています。通訳もその現地の言葉にふさわしい言い回しに変換してくれますよね。「多分この人はこういうことを伝えたいんだろうな」という本質を捉えてより伝わりやすい表現に昇華する、それと似ていますね。

「やってみましょう」
と気合を感じるお返事が決め手

オープンデザインさんに依頼した理由は『当社らしさ』を追求してくれそうだったという点と、もう一つは『意気込み』です。

コンペ当日は殺伐とした雰囲気で、他の制作会社はビジネスライクな印象でしたが、オープンデザインさんは、ほんわかした雰囲気で話しやすく、それでいて意気込みを感じました。

採用時期の兼ね合いもあり「半年でホームページを完成させられないか」と相談しましたが、どの制作会社も「半年での完成は難しいですね」と難色を示している中で、オープンデザインさんだけは「いや、一緒に頑張れば何とかなるかもしれないですね。やってみましょう!」と気合を感じるお返事をくださったのが決め手となったんです。

当社の財産になるホームページに

オープンデザインさんとお話していく中で『等身大の当社らしさ』を伝えたいと気が付いたので、できるだけ多く社員を登場させることにこだわりました。

BtoBの企業だと、就職活動中の方が、働いている社員を見て雰囲気を感じ取る機会はほとんどないので「たくさん社員を載せたい」とお伝えすると、多彩なアイデアを出してくださったんです。社内の一角に撮影コーナーを設け、そこに時間ごとに社員に来てもらって「笑いますよー!」「はーい!昨日楽しかったこと思い出してくださーい!」と声を掛けながら次々と面白いポーズを引き出してくださり、笑顔や個性の溢れる瞬間が撮影できました。

採用サイトでは、当社の文化や技術を若者が引き継いでいくという想いを伝えたかったので、リレーのようにバトンをつないでいくイメージで撮影していきました。シャイでなかなか笑わない社員でも、声を掛けてうまく盛り上げてくださったので、場が和んで楽しく撮影ができたと思います。

お客様先や当社工場での撮影時も、オープンデザインのスタッフの方が技術や製品に興味を持って、突っ込んだ質問をしてくれたので、現場で製品をつくる側として、とても嬉しかったと思います。『当社らしさ』というところにぶれずに焦点を当て続けてくださったので、当社の財産になるようなホームページが完成したんだと思います。

理想を実現するために
全力で考えてくれる姿勢がすごく好きです

『物を動かす、世界を動かす、未来を動かす』という意味を込め、最初に『MOVE』というデザインコンセプトを考案くださったので、製品が稼働しているシーンや、社員が活動しているシーンを中心に撮影ができました。スケール感や、かっこよくドラマチックなイメージにもこだわって、一つも妥協せず制作していく熱意が本当に嬉しかったです。あの時はオープンデザインのスタッフさんもまるで当社の一員のような感じでしたね。

コンペで「オープンデザインさんの特徴は何ですか?」と聞いたときに「私たちはお客様の社内に入り込みながらつくるのが得意です」と返答があり、実際その通りで納得です。

印象に残っているのは、イメージ動画の制作のために別子銅山に早朝から張り込みをして撮影してくれたことです。私たちが撮影へ同行していない日でも積極的に撮影のタイミングを計りながら、イメージに近いカットが撮れるように何回も撮影にチャレンジしてくれました。ドローンを使った撮影ということもあり、定期的に天候や季節などのコンディションをチェックしたり、撮影許可を取ったりと、見えない部分でもたくさん動いてくれてたんですよね。そういう熱意や創意工夫で、理想を実現するために全力で考えてくれる姿勢がすごく好きです。

私たちが「やってみたい」と言うと「やってみましょう!」と応えてくださるので、どんどん作業のボリュームが増え、時間は足りなくなって・・・。それでも『約束の半年』で何とかしてくださったので本当に感心しました。

「ユニークで、他の会社では見かけない。
すごくこだわってるよね」とお褒めの言葉も

採用サイトの全員アンケートのページも好きで、たくさんの社員が登場し、社員の素朴さや仕事以外の人間性も伝わって、見る人たちの興味を惹くことができるページになりました。「独特なページを入れたい」という想いをしっかり汲み取り、様々なアイデアをご提案いただきました。

「ユニークで、他の会社では見かけない。すごくこだわっているね」とお褒めいただくことが多く、取引先からも「とてもかっこよくなりましたね」とお声がけいただきます。『古く形式的なイメージ』を抜け出して『創造し進化し続ける革新的なイメージ』を打ち出したかったので「いい意味で御社らしくないですね」と言われるのは、とても嬉しい言葉です。

『自分たちで変えられないところ』
をオープンデザインさんに変えてほしい

これからもオープンデザインさんと一緒にいろいろな表現ができたら楽しいと思っています。

「何かを変えたい」となったとき、社内の人間だけではなかなか目に見える変化を起こすのが難しいときもあります。オープンデザインさんなら私たちのことを理解して、エッセンスを加えてくれると思うので、そういう『自分たちで変えられないところ』を変えてほしいという期待があります。

オープンデザインさんとの共創を通じて、デザインの力を実感し、私たちの想いを形にする楽しさを知りました。これからも私たちの製品やサービスがどのように社会に貢献しているのか、社員一人ひとりの情熱や努力がどのように形になっているのか、私たちの魅力をもっともっと伝えていきたいと思います。