2011年 OpenDesignは大切な時を迎えます。

[ 2011-01-02 ]

新年、あけましておめでとうございます。
本年も、よろしくお願い申し上げます。

今年2011年はOpenDesignにとって、とても大切な年です。

2001年の8月に旅行会社を退職し、「何事にも縛られない、自由な発想をデザインする」という意味をこめて、個人事業OpenDesignを創業しました。

今年OpenDesignは創業10周年というひとつの節目を迎えます。

10年続けることができれば一人前になれる。
そう思って、自分を励まし目標にしてきた10年。

とうとう、その年が今年なんです。
ちょっと熱い想いがこみ上げてきました。。

いい機会ですので今までの私とOpenDesignを紹介しますね。
長くなると思いますが、ルーツなどを感じていただければと思います。今年のOpenDesignのテーマをさらに深くするためにも、自分自身書きたかったことでもあります。
興味のある方は、読んでください。

2001年8月までJALのハウスエージェントに勤めていた私は新規営業と国内外の添乗業務を仕事としていました。松山では圧倒的に便数の少ないJAL。出張チケット、団体旅行を取るため、チラシとFAXの申込用紙をつくり、がむしゃらに今で言う「足で稼ぐ泥臭い営業」をしていました。

求人誌で福利厚生欄に「社員旅行」と書いてあるところに片っ端から営業したり、医学部の先生の学会出張のチケットを取るため医学部だけではなく、製薬会社を営業したり。とにかく、思いつくことは無駄かどうかは考えずにとにやくやってみる!そんな営業時代でした。

時はインターネットブーム。仲の良かった医学部の先生に、「何でHPがないの?」「HPで申込みできるようにすれば?」と言われて、初めてインターネットというものに触れました。
カルチャーショックでした。インターネットの膨大な情報に「ここでわからないことはないんじゃないか?」って、どんどんインターネットの魅力に引き込まれていきます。

自社のHPをつくり、注文ができるようにと上司に「自分でPC、ソフトを買って、業務に支障をきたさないからHPを制作させてほしい」と説得すること3回。ようやくHP制作と回線の契約の許可が下りたんです。

昼は営業、夜HPを制作。月に2~3回の国内外の添乗業務。寝る間も惜しんで作っていましたから、今の比ではないほど大変だったと思います。デザインやPC経験もなく、教えてくれる人も周りにいない。
この時期、OpenDesignのポリシーの骨格にある「ないものは創る」が生まれたんだと思います。

すべて独学でした。とにかくソフトは触って覚える。とりあえず同業他社のつくりをマネする。デザインは自分がカッコイイと思えばそれでいい。そんな思いで制作すること約3ヶ月。ようやく初めてのHPが完成してUPしました。

UPしたときのことは忘れません。自分が作ったものが世界中から見られるようになる。お客様の要望にこたえられる。会社が時代に取り残されなくて良かった。と。一人で渾身のガッツポーズをしたのを覚えています^^

改良を繰り返し、どんどん注文も増える。通常業務に加えネット予約の受注管理、発送も自分でやっていましたが、楽しくて楽しくて、さらにこの世界へどっぷり浸かっていきます。
HPの効果を見た上司は、ネットの業務に集中できるようシステム部門へ移動させてくれました。そうなると、東京の本社、関西支社のネット担当とも交流ができ、どんどん刺激を受けていくことになります。
やっぱり、東京は最先端だ。当時、東京への憧れがどんどん強くなっていきました。

「この世界で勝負したい」

自分の人生のテーマが「いい日旅立ち」の私は、そう思うと居ても立っても居られない性分なので行動を起すまでに時間はかかりませんでした。
個人事業では住宅ローンを組むのが難しいと思ったので、思い切って住宅を購入し、家族に内緒で会社を辞めました。二人目の子供も授かったばかりでしたが。。まさしく、背水の陣ですね。。

旅行会社への未練もありました。鉄道が好きで中学生の時から全国を一人旅していましたし、中学2年の夏休みに行ったアメリカでの1ヶ月ホームステイで海外へ興味を持ったこともあって「旅行会社に入りたい」「好きなことを仕事にしたい」という想いが強かったからです。

でも、デザインとネットに夢中になっていた 私はこの世界に飛び込むことに。

退職金は50万。これで2ヶ月は生活できる!って自信満々に思っていたのですが、たちまちの仕事はないので親や家族からはこれから生活はどうするの?無謀すぎる。って散々非難されることに。。ここで旅行会社時代の営業経験が役に立ちます。
どうやってお客を増やすのか?先輩のシステム会社の外注でデザインを請負いながら、まずは自分のHPを立ち上げ、県内外の制作会社へメールDMを送って間髪いれずに飛び込み営業に行く。デザイナーの求人をしている会社とデザイナーのいないシステム会社がターゲットなので想像通り。思うように仕事が取れていきました。
こんなことを約4年続け、複数の代理店さんの下請け業務を定期的に受注し事業を安定させました。

この時期、「他社とは違う会社を作りたい。将来は海外でも仕事がしたい」と思い、2007年アメリカにOpenDesign,Inc.を設立します。そんな流れからか?デザインは「マネすること」から「自分を出すこと」に変わっていきます。

「違和感」

これが他の制作会社が制作したホームページを見たり、代理店さんの指示通りで作るデザインに感じたことでした。
「もっと違うものを作りたい。周りと同じデザインをしても面白くない」
「何事にも縛られない、自由な発想をデザインする」と想いをこめてたのに今は違う。。

思い切って代理店さんのお仕事を直接取引にシフトしていったのもこの時期で、「自分が感じたことをそのままデザインする。自分ならこうする。」がデザインの基本になっていきます。
当たり前のことを、当たり前に作っていく。お客様が言ったことをそのまま受け入れ作っていく。今ある素材(写真)を使ってデザインをする。そんな制作をしたくない。
2006年以降、今のOpenDesignの基礎になった時代です。

会社も個人事業から企業へ変わるため、2008年日本の法人オープンデザイン株式会社を設立します。
組織を作り、もっと多くの人にデザインを見てもらいたい。もっと多くのお客様に喜んでもらいたいと思い、自分たちの感性を信じて夢中で制作してきました。

この時期、DTP(チラシ、パンフレット、ポスターなどの印刷物)や動画など、HP以外のデザイン、制作も増えていきます。デザインにおいては最終的に製品パッケージやお店、会社などの店舗デザインをするのが目標でしたが、今年、いよいよ店舗デザインのほうもお仕事として受注することが決まっています。
HPのデザインは、自分たちの感性プラス、効果のでるHP、見やすく機能的なHPの要素をさらに加えていきます。
インパクトのあるTOPと、機能的な下層ページ。これは今も追及中です。

そして今年、10年目を迎えます。その節目となるテーマは

「Back to Basics」

そう。基本、初心に戻ること。
創業当時の積極性、行動力を自分自身に呼び起こして11年目を迎えたい。
なぜOpenDesignを創ったのか? 自分のミッションは何なのか?
一度原点に立ち返り、さらに成長するための年にしたい。
そう思い今年のテーマとしました。ですので、決して後ろ向きなテーマではありません。

15年、20年後につなげるための大事な1年。

私たちがOpenDesignであるからこそできること、OpenDesignであるからこそやらないといけないというプライド。
いままで走りつづけてきて感じたこと、何故この仕事にこだわって、この仕事に携わるのか?
ということをスタッフ、また今年から一緒に働くことになるまだ見ぬ仲間に伝えていきたい。

そして、想いを共有するスタッフと現状に満足することなく積極的に、前のめりで行動していく。
8月、支えてくださったお客様と一緒にお祝い、報告ができることを楽しみに。
OpenDesignは、今年もフツフツしてますよ!

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